人間関係の悩みは転職理由の第1位
転職理由のアンケートで常にトップ3に入るのが「人間関係」です。上司のパワハラ、同僚との軋轢、部署内の派閥──人間関係のストレスは仕事のパフォーマンスだけでなく、心身の健康にも深刻な影響を及ぼします。しかし、だからといって安易に転職を決断するのは危険です。なぜなら、人間関係の問題は次の職場でも起こりうるからです。
大切なのは、「今の人間関係の問題は、環境を変えれば解決するのか」を冷静に見極めることです。
辞めるべきケースと、残って改善すべきケース
辞めるべきケース
ハラスメントが常態化しており、人事や上層部に相談しても改善されない場合は、転職を強くおすすめします。また、組織の体質としてコミュニケーションが閉鎖的で、自分一人の力では変えられない構造的な問題がある場合も同様です。心身に不調が出ている場合は、まず休養を取ることを最優先にしてください。
残って改善すべきケース
特定の一人との関係だけが問題で、部署異動で解決できる可能性がある場合は、まず社内の手段を試してみましょう。また、自分のコミュニケーションスタイルを振り返り、改善の余地がないかを客観的に考えることも重要です。同じパターンの人間関係トラブルを過去にも経験している場合は、環境ではなく自分自身に変えるべき点がある可能性もあります。
面接での伝え方
面接で転職理由として「人間関係」をそのまま伝えるのはNGです。採用担当者は「うちでも同じことが起きるのでは」と懸念を抱きます。代わりに、前向きな言い換えを用意しましょう。「よりチームワークを重視する環境で自分の力を発揮したい」「多様な意見を取り入れる文化の中で成長したい」「風通しの法律社風で、オープンなコミュニケーションを大切にしている御社に魅力を感じた」──こうした表現であれば、ネガティブな印象を与えずに実質的な理由を伝えることができます。
次の会社選びで失敗しないために
人間関係で転職する場合、次の会社の「社風」を見極めることが特に重要です。求人票や企業HPだけでは社風は判断できません。口コミサイト、社員のSNS、面接時のオフィスの雰囲気、面接官の態度──複数の情報源を組み合わせて判断しましょう。面接の逆質問で「チームの雰囲気」「コミュニケーションスタイル」「入社後のフォロー体制」を聞くことも効果的です。